「知ってる?」

「何が?」


ソファーで寝転ぶユノの顔を撫でながら言う。


「恋って病気なんだよ」

というと一瞬目を見開いてこいつは馬鹿か?と顔をしかめる

「うん。恋ってのはそう本能がつげているようで違うんだ。そう思い込んでいるだけなんだよ」


「それで?」


「その人は好きな人を見ると目が大きく相手が光って見えてそれを見た相手は本人が目を大きく開いていて可愛く見える」


「あっそ」


「恋ってのはそんだけのことなんだよ、一種の精神病だ」

と言い切ると頬を撫でられていたユノは起き上がって俺の両頬を両手で挟む


「それでも、好きなものは好きなんだろ?」

ユノの真っ直ぐな目に見つめられ改めて実感する。

あぁそうだ俺はこの目も手もなにもかも―――

「好き。」




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