帽子で隠すのは何故

カイツはファッションセンスがいいと思う。

いっいや、のろけているわけじゃない!!誰があいつなんか・・・

とにかくいいと思う。街とか歩いているといろんな人に振り向かれるし

少し嫉妬もしてる・・・と思う。

でも、ふとしたことでほんとにカッコイイと思えてしまうんだ。

別に本人は気にしているわけじゃないと思う。

前に聞いたら・・・

「ユノ?何さっきから俺のこと見つめているの??」

「うわっ!?」

突然声をかけられたからビックリしてソファから飛び降りてしまった。

「いや、そんなあからさまに避けなくても・・・(涙)」

つーかゆかに落ちたことは無為しかよ。

「避けてるわけじゃぁ・・・いや、なんでもない。つーか暑苦しいから離れろ」

床に落ちたのはいいけどその上にかカイツの体があって・・・

「いや、落とすには絶好のタイミングかなって?」

そんなこと平然と言うことじゃないだろ。と思っているとキスされそうになって

今回ばかりはいつもみたいにされるのは悔しいから、カイツの胸を思いっきりおして

キスを免れた。こんなころはめったにないのでかなり傷ついたとあとでカイツに聞いた。

「えっ?」

「えっ?じゃない。誰がそう簡単にキスさせるかよ。今から出かけてくる。」

と床からやっと立ち上がって上着を片手に出ようとすると

「俺もついでに行くよ」

と言われた

「ついでって何だよ?」

と聞くと

「まぁいいから♪」

と返され、音符なんてキモイと思いながら外に出た。

「あのさ、今冬なのになんで帽子かぶってるの?」

夕飯のかい出しをする市場へ続く道を歩いている最中に気になったことをいった

「なんかこの帽子気に入ってるんだよね。」

ふーん

会話終了。

なんか気まずい?・・・・・・そんなことないだろ

カイツはどうなんだろと横を見ると普通に歩いてただけなのに

いつものへらへら顔じゃなくて不覚にもカッコイイと思ってしまった。

・・・カッコイイよな、カイツって

「えっ!?」

いまものすごい素っ頓狂な声がでた。ヤバイウケル・・・

「えゃ?はぁ?ユノ熱ないよな?」

とおでこに手を当ててきてさすがにそれはいらっときたから

「ない!!」

とバシッと手を払いのけた。

「ならいいけど・・・大丈夫?」

「うるさい」

とすぐさま反抗すると安心したようでまたあのへらへら顔になった

「でっ、俺のどこがカッコイイの?」

とあのへらへら顔で言われたから

「まったく台無しだよ」

とだけ言ってやった。


そしたら意味が分からないというような顔で目的地まで歩いていった




「あのさ、さっきのカッコイイってほんとに俺のこと?」

家に帰ってきてからの一番の言葉がそれだった。

今までの家路はカイツと一言も喋らなかったのでそれを悩んでたのか

と思うとおかしくて仕方がない

「ほかの人だって言ったら?」

挑戦的な目で言うといつもより何倍も真剣な目

(あとから聞くとかなりあせっていたんだそうだ)で壁に抑えつけられた

「許さない」

「どう許さないわけ?」

というといきなり口をふさがれた。いつもみたいなやさしい愛の伝わる

ものじゃなくて、激しいものを

「んっ・・・はぁっあ・・・ぁ・・・」

いきなり口の中に舌が入ってきて歯列を綺麗になぞられる

と思ったらいきなり舌を絡ませてきて逃げようと思うと舌を思いっきり吸われる

ヤバイなとも思いながらもこの気持ちのよさに体は逆らえなくてされるがままにしていると

カイツの手が下のほうに伸びていった

これは駄目だ!!

「ちょっ・・・ぁ・・・やめろ!!」

さすがにこれ以上やるといくらなんでも取り返しのつかないことになる

カイツの体をなんとか離れさせるとカイツは罰の悪そうな顔をした。

「ごめん・・・」

はぁ・・・元はといえばおれが悪かったんだよな・・・

罪悪感を感じる・・・

「うそだよ。さっきのは、カッコイイって言ったのはカイツのことだってば。」

というとカイツは顔を明るくして抱きしめてきた

「ほんとに?」

「ホントだってば」

「ヤバイすっごくうれしいかも」

「あっそ」

「ごめんちょっ今顔見られるのは恥ずかしい」

とカイツは帽子で表情を隠すように深くかぶった。

こいつは俺の照れてる顔とか泣いてる顔とか怒ってる顔とか

見てるのに・・・



帽子で隠すのは何故




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途中まで帽子外してよとずっと勘違いしてました。
やっぱりなんかへんだゼ☆
なんか落ち込みを過ぎてテンション↑↑